虫歯とは?
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虫歯ができる原因
虫歯は主にミュータンスレンサ球菌(以後ミュータンス菌)という細菌による感染症であることが判明しています。
ミュータンス菌が甘い物(主にショ糖)をエネルギーとしてつくり出すネバネバ(グルカン)によって、
歯の表面にフィルム状の細菌の被膜、「デンタル・プラーク」(「バイオフィルム」とも呼ばれる)をつくってしまいます。
その結果、プラーク中の細菌がつくりだす酸によって歯の表面のpHが下がり(=酸性になり)、
歯のエナメル質が溶かされて虫歯になってしまうのです。
虫歯は感染症
ミュータンス菌は子どもの歯が生え始めたころ(1~2歳前後)、母から子へ感染すると考えられています。
そのため、3歳ぐらいまでは感染の機会をなるべく少なくすることが重要です。
お母様の口の中にミュータンス菌が多いとそれだけお子様にうつる率が高くなりますから、
母子とも歯科医院で食生活やブラッシングの指導を受け、プラークコントロールを実施されることをおすすめします。
虫歯の原因菌(ミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいないことが確認されています。
ところが、歯が生えるころから次第に感染者が増加します。
そこで虫歯は感染症であると考えられるようになってきたのです。
お子様に虫歯の菌を移さないために
ですから、ミュータンス菌の量が多いお母様とお子様が同じスプーンを使って食事をすると、ミュータンス菌に感染しやすくなってしまいます。
また、お母様に治していない虫歯があると余計にミュータンス菌が増加しますので、早めに治療をしましょう。
欧州の研究では、お母様の口の中を綺麗にすることにより、お子様の虫歯の数が減ったと言う報告もあります。
ミュータンス菌の量が多いお母様(虫歯の多いお母様)やご家族の方は、治療を受けるようにしましょう。
ミュータンス菌に感染してしまったお子様を虫歯から守るには、歯磨きの励行や砂糖類の制限をすることも大切です。